定着率をアップさせるメンター制度とは?
初任の先生など、先生の悩みに対して、私たちシーライトが、メンタル面をサポートします。実務指導をするOJTや、決まって目標達成のために対話を行うコーチングとも違い、メンター制度は相手のメンタル面の悩みを解消し自発的な成長や問題解決を促します。
メンター制度を導入する目的とは?
多くの園で、初任の先生の早期離職が緊急の課題となっています。メンター制度では、業務や人間関係の相談に乗ることで、悩みの解消が促され、園に馴染みやすくなります。これにより心理的安全性が確保され、保育の質も向上するという効果が期待されます。先生の離職率が下がり、「人材育成が重要」という認識が園内で高まり、先生方のキャリア形成に役立つことから、厚生労働省がその導入を進めています。
社内メンターを育てる vs 外部メンターを使う
園内でメンターを育てる場合は、メンターになる先生を選び、メンタリング制度について外部の組織の研修を受けさせなければなりません。メンターには、カウンセリングで使われる傾聴のスキルをフルに生かし人の話を深く共感を持って聴く力と、対話を通じて本人自身での問題解決に導いていくコーチング力が必要になります。聴く力やコーチング力は、一度研修を受けたとしても身につくものではありません。
つまりメンター制度を先生に行わせる場合は、園内で制度の開始の前に先生にメンターとして必要な技術を習得させることが必要になります。このトレーニングはかなりの時間と訓練を要し、またメンタリングを実際に行っていく場合は、そのメンター自信が相談できるスーパーバイザーが必要になってきます。また深刻なケースに関しては、外部のメンタルヘルス専門家のサポートが必要になります。さらに、本来の仕事の上に課せられる仕事になるので、メンターになる先生の業務的負担が増えるというデメリットがあります。
その代わり、メンターが若手の先生にとってはロールモデルになり、園内でも気軽に話せる安心の存在になれるというメリットもあります。またメンター経験をすると管理職になった時に活かせるというメリットもあります。
このような費用や時間のことを考慮すると、外部のメンタルヘルス専門家(心理カウンセラーなど)にサービスを依頼するのも一つの選択肢です。メリットとしては、メンタルヘルスのプロが行うので狙った効果が短時間で出やすい、先生の仕事の負担を増やさないという点があります。メンターを外部に委託する場合、厚生労働省のメンター制度助成金を利用して、外部委託でメンター制度を導入する方法もあります。
シーライトとは?
(一社)Sea Light Wellness Center は、約20年の心理療法士としてNYと静岡でのキャリアをもつ山本麗子によって静岡市に2019年に誕生しました。それまでは「心理カウンセリング想月」として本格的な心理療法を提供し、子どもから大人まで、メンタルヘルスの専門家として15000件を超えるご相談に乗ってきました。またたくさんのカウンセラーをスーパーバイズして、カウンセラーを育ててきた実績をもっています。
シーライトのメンター制度
シーライトのメンター制度の特徴は、初任の先生のみ対象にして、メンタリングの導入をするのではなく、園長先生自身のケアと、管理職のケアも合わせて導入をお勧めするところにあります。心的ストレスがかかりやすい管理職と園長先生には特に手厚いケアが必要と考えております。
いそがしい仕事の合間に、じっくりと話を聞いてもらうことで、自分の問題を整理し、方向性がクリアになり、ストレスの軽減に繋がります。また新しい視点から物事が見れることで新しいアイディアが湧いてきたり、やる気を取り戻すこともできます。
何よりも心理的安全性が確保され、「自分は何を言っても受け入れてもらえる」という安心感が園の中でつくられることになります。この心理的安全性は、新しい学級活動や行事などのアイディアが沸いたり、学級内、学年内、園内のチームワークがさらに良くなり、保育の質が向上したり、問題を未然に回避したりすることにつながると考えられています。